平成30年01月号 年頭所感

 新年おめでとうございます。年頭には、今年は平穏であって欲しいと、毎回願います。しかし、毎年その期待は裏切られ、様々な事件や災害が発生しています。国際的には近隣某国の核武装、ICBM開発等深刻な問題があります。我が国は某国に限らず既に複数の強大国の核傘下にあります。歴史は繰り返すと言いますが、講和が不調で強大国が強硬な対抗処置を仄めかしており、将に開戦前夜を思わせるような様相を呈しています。国内でも多くの災害が発生し、しかも大規模化しており、DMATやJMAT等で医療関係者の活動する場面も増えています。私達も平時から訓練等で備えておく必要があります。
 昨年は突然の衆議院解散があり、自民党(安倍首相)には相当厳しい審判が下るであろうとのマスコミでの予想に反して結果は現政権の大勝でした。選挙結果について様々な分析がされていますが、多くの識者の見込みに反するものでした。選挙以外の他の分野でも予測のできない専門家は識者と言えるのでしょうか?もし医療で予測のできない結果に陥った場合、私たち医師の説明に皆が納得してもらえるでしょうか?予測できない事象を充分に説明するのは困難です。それでも責任を問われます。私たちは本当に厳しい立場にあることを痛感します。様々な経緯から、医療事故の解明と再発防止のために「医療事故調査制度」が発足して2年経ちました。今のところ医療事故に対して医師の即逮捕などの忌まわしい事例はなくなり、一定の効果は上がりましたが、今後、調査結果を訴訟等で逆利用される事例が出てくるのではないかとの懸念もあります。
 本年は診療報酬、介護報酬の同時改定が行われます。現在、中央では報酬額の増減を巡って財務省との間で激しい攻防がなされています。この稿が皆様の眼に留まる頃には決着をみていると思いますが、医療現場の疲弊状況から多少なりともの増額が望まれます。他業種では給料アップが目論まれていますが、全労働者の1割を占める医療従事者は診療報酬のアップがなければ不可能です。日医の健闘を祈ります。
 地域医療構想を踏まえた第7次医療計画が始まります。将来の適切な地域医療の在り方につき各地で調整会議が開催され、検討がなされております。県民の生命と健康を守る医師の立場からも各地域医療のあるべき姿が良い形で残り発展することを期待します。
 いろいろなことが起こるから人生は変化に富んで面白い、と言う人もいますが、残念ながら私はまだまだその境地には達していません。当然、医師会としては、開き直りをするわけにはまいりません。様々なことが起こりうると覚悟をして、一つひとつの事柄に丁寧に対応していくのが最良と考えます。そのためにも会員諸氏の団結が不可欠です。
 皆様方のご多幸を祈念しつつ、今年も県医師会へのご協力をよろしくお願いいたします。

平成30年1月号