【下肢静脈瘤とは】
脚の静脈がこぶのように膨らんだ状態をいい,ほとんどは原発性の後天性静脈瘤です。下肢の静脈は深部静脈と,表在静脈(大伏在,小伏在静脈)に分けられ,表在静脈は膝の後ろと,鼠径部で深部静脈に合流します。下肢の静脈には多数の逆流防止弁がついており,血液の流れが常に心臓に向かって一方通行となるように働いています。
【静脈瘤はどうしてできるのか】
静脈の弁がこわれ,血液のよどみがおこり,さらに逆流が起こることが静脈瘤の成因です。表在静脈の弁で初めに壊れやすいのは,深部静脈に合流する
鼠径部と膝の裏です。誘因として最も多いのは妊娠と長時間の立ち仕事で,太り過ぎや加齢も誘因となり,生まれ持った静脈の弱さも大きく関与します。
【静脈瘤の症状】