おしえて!ドクター健康耳寄り相談室

第5回 2月1日放送分
花粉症と花粉情報
 
宮崎県医師会  常任理事 富田雄二

 

 すぎ花粉は2月から3月下旬にかけて飛散します。花粉症の患者さんは増えており、10人に1人は花粉症と言われています。ここ数年花粉の飛散量が多かったのですが、今年も同様の傾向と予想されています。また、すぎ花粉症をもつ患者さんの多くはヒノキ花粉に対してもアレルギーがありますので、4月下旬ぐらいまでは注意が必要です。

 対策としては、まず花粉を寄せ付けない工夫をします。飛散時には外出を避ける、マスク、メガネなどの花粉症グッズも有用です。外出から帰ってきたら衣服に付いた花粉を払い落とし、うがい、洗眼をします。

 花粉の飛散量は、天気がよく風の吹く日には多くなり、雨の日は少なくなります。また一日の中では朝少なく午後から夕方に多くなります。

 治療の中心はやはり薬の服用です。薬は副作用があり、よく利用される抗ヒスタミン剤は眠気などの副作用があり、車の運転や危険な作業に支障がありますが、最近は眠気の少ない薬や、抗アレルギーも各種開発されて利用できるようになりました。薬を飲むと眠気が強いなどの自分の特徴を医師に伝えて薬を選んでもらいましょう。花粉が飛ぶ期間は基礎的な薬を続けて、悪化した時期は一時的に薬を上乗せして使うようにします。点鼻や点眼などの薬もあります。ステロイド剤は副作用が強調されていますが、短期間の使用は有用です。

 県医師会では、宮崎、都城、延岡の医師会の検査センターに依頼して花粉の量を計測して、花粉情報として提供しています。

県医師会ホームページ http://www.miyazaki.med.or.jp

i-mode版 http://www.miyazaki.med.or.jp/i

 また新聞に公開していますのでご利用下さい。