おしえて！ドクター健康耳寄り相談室 第６7回　平成１６年4月10日放送 痔にならないための予防法 　 宮崎県外科医会　元村　祐三

痔は二十種類以上の病気の総称で、そのなかで痔核、痔瘻、裂肛の三大疾患が９割を占めます。したがって、痔の予防というとこれらの原因を知ることにより可能となります。以下に原因と予防法を分類し一覧表にしました。参考にしてください。 　 １、便秘　痔の最大の原因は便秘です。特に痔核、裂肛の原因です。 常習性便秘　便意を我慢することにより便秘が慢性化します。 食事療法　繊維質のものを食べ理想的な便の出す。 不規則な食事による便通異常　夜食、バラバラな食事時間、規則正しい排便習慣　規則　正しい生活　朝食をしっかり食べることにより胃結腸反射（胃に食物が入ると神経反射により結腸が動き直腸に便が移動、便意がおきる）を促す。 　結論　毎朝規則正しい時間に程よい硬さの（半熟のバナナ）を出す。 　 ２、下痢　痔瘻の原因である肛門腺の炎症を引き起こす。 　 ３、肛門の衛生状態　不潔だと炎症を起こしたり腫れる。 　 ４、鬱血を助長する体位 　スクワットや和式便所　長時間のイスでの仕事　長時間の運転など予防として仕事の合間にストレッチ体操などをする。 　 ５、暴飲暴食　下痢の原因となる 　 ６、飲酒　痔核の鬱血が生じる 　 ７、心身のストレス　自律神経系の以上を来たし便通異常をきたす 　 ８、妊娠出産 　 ９、排便時間　長時間かかる排便　3分以内で済ませる 　 １０、薬物によるもの　無駄な服用は避ける。（特に向精神薬など） 　 　　以上のことを参考に快適な排便を保ち、痔にならないようにしましょう。