おしえて!ドクター健康耳寄り相談室

第68回  平成16年4月17日放送

避妊と家族計画

         宮崎県産婦人科医会 下村雅伯
 

@ 家族計画とは

    家族のあり方に計画性を持たせて、妊娠および分娩の計画を立てて、健康で明るい幸せな家族を築くことです。


A 家族計画の立て方は

    それぞれの家庭に適した計画を立てることが大切です。各家庭の経済状態、母体の健康状態、母体の年齢、夫婦の遺伝環境、子供の教育計画、住宅などの生活環境、女性としての職業や社会的活動との兼ね合いなどを考慮して計画しましょう。


B 分娩後から次回妊娠迄の過ごし方は

    第一児
の出産後であれば満1年は避妊することを勧めます。尚出産後の性生活は4〜
6週頃からはじめてよろしいと思います。尚月経が始まるまではコンドームを使った避妊法がいいでしょう。月経が始まったら、母乳をあげている人は子宮内避妊器具、母乳をあげてない人はピルがいいでしょう。


C受胎調節法の長所短所について

   コンドームは正確に使用すれば、確実な避妊法で性交時にコンドームを100%使用すれば100人の女性のち1年間に3人が妊娠する程度です。子宮内妊娠器具は避妊効果が比較的高く、失敗妊娠は100婦人で年に約2〜3人である。膣内挿入避妊薬の失敗の理由は避妊薬が完全に拡散する前に射精してしまうことによる。(3〜5分で、溶けて避妊効果あります。)
ピルは避妊効果が確実であり、服用を忘れることを考慮しても1000女性、年につき1回の失敗妊娠が起こるに過ぎません。35歳以上の婦人ではタバコをやめさせることが大切です。肥満、高脂血症の婦人は他の避妊法を用いましょう。副効用として、良性の乳腺腫瘍の発症頻度が減少し、鉄欠乏性貧血の頻度も低下します。緊急避妊法とは、無防備な性交の72時間以内と、12時間後に中用量ピルを服用すると避妊効果があります。但し21日以内に月経が起こらなければ妊娠の検査をしましょう。失敗率は2.6%位でしょう。