おしえて!ドクター健康耳寄り相談室

 平成16年6月5日放送
皮膚と美容
 
          宮崎県皮膚科医会 中野 俊二

皮膚と美容といいますと、まず思い浮かべるのは雑誌やテレビのモデルや女優を考えます。どうしたら、あんなに綺麗になれるのかとあこがれる方も多いのでは。もともと庶民とはかけ離れた人達でしょうから、実際我々がライバル視すること自体無理なのかもしれません。しかしながら、彼女たちはハイビジョンテレビ、つまり高画質になることを恐れているといいますから、ひょっとするとすばらしいメーキャップの賜物かもしれないのです。

そういいながらも、美容の世界では、白い透明感のあるなめらかな素肌を求めるニーズが高まっています。ニキビ、フキデモノ、顔のあばた状のへこみ、腕や太もものざらつきといったようなことを気に悩んで来られる方も珍しくありません。美容面から言えば10〜20歳台の方はニキビ、フキデモノ、ニキビ後の跡形、30歳台〜はクスミ、シミ、40歳台〜はクスミ、シミに加え、肌のタルミ、シワが主なトラブルと思われます。その他、あから顔、アザ、アートメイクを中心としたイレズミの除去などが顔についての問題でしょう。全身の皮膚でいえば、アザやイレズミ除去、肥満解消ですし、女性はむだ毛の脱毛、男は逆に育毛です。若禿げや薄毛はできれば解決したいものです。

近年、そういった問題解決手段に登場した数々の医療機器や周辺グッズにはその効果の高さに驚かされることが多々あります。たとえばレーザーによる色素斑除去、老化に伴う皮膚腫瘍の除去、むだ毛の脱毛、アザ治療、イレズミ除去。ブロードバンド光や高周波電流治療によるシワやタルミ治療。超音波による脂肪分解、ケミカルピーリングによる美肌治療、信頼に耐えうる育毛剤や機能的化粧品の登場などなど、まさに、日進月歩です。

いつまでも若さを保ち、心身ともに健康で豊かな人々、このような方々がきっといつまでも自信を失わず、社会貢献されるのだろうと私は確信しています。