おしえて!ドクター健康耳寄り相談室

  平成16年10月2日放送

骨と関節の日

宮崎県整形外科医会 徳久 俊雄

高齢者の人口が増加しまして、腰いた、肩こり、膝の痛み、骨粗しょう症、関節リウマチなど整形外科領域の病気を患う人々が年々多くなってきています。

日本整形外科学会は、平成6年2月に10月8日を、「骨と関節の日」と定めて、全国各地で、一般市民の方々を対象に講演会や電話医療相談を行い、地域の人々に骨と関節の病気を理解していただく為の活動を行っています。

そして、全世界的な流れとして、4年前 2000年から「運動器の10年」の世界運動が始まりました。

運動のうつわと書く運動器とは、手や足と体を構成する骨格・関節・靭帯や筋肉そして脊髄や神経であります。体の感覚を脳に伝え、反射的あるいは意志に基づいて体の準動を行う器官のことです。

運動器により営まれる運動は、脳や神経系を刺激し、循環系や代謝系の健康を保ちます。従って、運動は、脳を働かせ、生命を支え、人に幸せをもたらします。

「運動器の10年」のキャンペーンはスウェーデン・ルンド大学のリドグレン教授が,全世界に呼びかけて、WHOや世界の90カ国が協調し活動をはじめています。

日本でも整形外科関連の学会やスポーツ関係の団体による日本委員会が組織され、運動器の健康を訴えるセミナーやフォーラムが計画されています。

日本整形外科学会は、この「運動器の10年」世界運動と連動して活動を行う為に、今年から10月8日の「骨と関節の日」を「運動器の10年・骨と関節の日」と改めました。

運動器 すなわち骨や関節の健康は足腰をしっかりさせ、体と心の健康を保ちます。自立した生活を送るために運動器の健康がいかに大切であるか、広く一般市民の皆様と一緒に考える日が10月8日です。

骨と関節 電話相談

日本整形外科学会「骨と関節 電話相談室」 電話03−3816−8768

 10月8日 :午前10時年後5時

 その他の月の8日      :午後1時〜午後4時