平成21年10月号



〔表紙写真〕             真幸駅
この絵は15年前、1994年11月、えびの地震後の防護壁の上から現場で制作しました。来る途中に車の屋根固定の紐が切れて100号キャンバスが風に煽られて宙に浮いた苦い経験があります。今は昔日の趣はなく、芒の集落もなく花壇か畑のようになっていました。プラットホームには乗客が鳴らすように釣り鐘があります。以前の真幸駅の面影は薄れつつありました。
                 えびの市 齋藤 宰