〔表紙写真〕 Rising Moon
作者の独白:何やらこの絵は変わりすぎている。画中画か。額縁があってそれは画架にのっていて,上下から赤の効いた板でしっかり押さえ込んでいる。このイーゼルのうしろには外が見える窓があり,前には机があって,その水平面上に光が科学的でない影を作ってさし込んでいる。この絵はルネッサンス風のtaste
をもった印象を与えるが,額の中の風景はやや日本風のRising M oon だ。陽が落ちて,東の空に満月が昇る情感は,紙質を変えて何枚も描き込まないとできあがらないために,このような手の込んだ構成になってしまった。(大きさ145.5×97.0p)
都城市 瀬戸口 敏明
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