当日の講演会の中で、会員の先生から伊東芳郎先生にご質問のありました

(質 問)
臨床研修医は保険医登録できるのか?
・これまでの説明では出来ないと聞いているが…。


につきまして、後日、厚生労働省の担当者に確認をとられた上で、伊東芳郎先生から回答がありました。

(回 答)
保険医登録できる。


以上、ご報告いたします。
   
          
   と き  平成15年7月5日(土) 
  ところ  宮崎県医師会館 4階研修室

          
◎勤務医部会総会 15:30〜

◎講 演 会   16:00〜18:00
  メインテーマ:新医師臨床研修制度

 ○「新たな医師臨床研修制度の在り方について」


  厚生労働省大臣官房厚生科学課課長補佐
     伊 東 芳 郎   先生

 
○「宮崎医科大学における新医師臨床研修制度の現状と問題点」

  宮崎医科大学医学部附属病院副病院長
     池 ノ 上  克    先生
                             
                           

◎懇 親 会(無料)
3階会議室  18:00〜

★会員以外の方のご聴講も歓迎いたします。

                                  宮崎県医師会勤務医部会



○伊 東 芳 郎(いとう よしろう)先生
       厚生労働省大臣官房厚生科学課課長補佐

       

略 歴:宮崎県出身
平成6年  厚生労働省 入省                        
平成6年  環境庁 環境保健部 特殊疾病対策室
    平成9年  福岡県 嘉穂保健所
平成12年  厚生省 保健医療局 エイズ疾病対策課 課長補佐
平成13年  厚生労働省 健康局 疾病対策課 課長補佐
平成13年  宮崎県 中央保健所 主幹
    平成14年  厚生労働省 食品保健部 企画課 課長補佐
    平成14年9月より 厚生労働省 大臣官房 厚生科学課 課長補佐

講演のテーマ:
「新たな医師臨床研修制度の在り方について」
講演要旨
 医師臨床研修必修化については、医師法等の改正を受け平成16年4月からの施行に向けて、必修化後の新たな制度の在り方について検討を行っているところである。
 新医師臨床研修制度の基本的考え方は、医師としての基盤形成の時期に、@医師としての人格を涵養し、Aプライマリ・ケアへの理解を深め、患者を全人的に診ることができる基本的な診療能力を修得するとともに、Bアルバイトをせずに研修に専念できる環境を整備することである。
 研修内容としては、原則として当初の12か月は内科(6か月以上)・外科・救急部門(麻酔科を含む)とし、小児科、産婦人科、精神科及び地域保健・医療を行うこととしている。また臨床研修病院においては、原則として、受け入れ研修医の数は年間入院患者100人に1人又は病床10床に1人を超えないこととし、研修プログラムの企画運営を行う組織を設け、プログラム責任者は研修医20人に1人、指導医はプライマリ・ケアの指導能力を有した臨床経験原則7年以上の者で研修医5人に1人とすることとしている。
 研修医については、教育的側面も有するが、一般的には労働者性が認められると考えられる。いずれにしても臨床研修に専念し、研修内容を的確に身につけることができるような処遇が確保される必要がある。
 現在、新医師研修制度検討ワーキンググループで研修医の処遇、臨床研修と地域医療への影響等を検討するとともに、円滑かつ着実な実施を図るため、厚生労働省内に新医師臨床研修制度実施推進本部を設置したところである。
 今回の医師臨床研修制度の改正は、現在の臨床研修制度が努力義務として導入されて以来36年ぶりの抜本的改革である。臨床研修体制は、我が国の医療体制を支える最も基本となる重要な要素であり、関係者のみならず、国民全体の理解と協力が必要である。

○ 池 ノ 上 克(いけのうえ つよむ)先生
       宮崎医科大学医学部附属病院副病院長

              

略 歴:長崎県出身
    昭和45年  鹿児島大学医学部卒業、
    昭和45年  鹿児島市立病院産婦人科入局
    昭和48年  南カルフォルニア大学医学部産婦人科周産期医学部門に留学
    昭和55年  カルフォルニア大学、アーバイン校産婦人科に留学
    昭和57年  医学博士(日本大学第2701号)
    平成2年  鹿児島市立病院産婦人科 部長
    平成2年  周産期医療センター 所長
    平成3年  宮崎医科大学産婦人科 教授
    平成8年  周産母子センター 部長 併任
    平成12年  宮崎医科大学医学部附属病院 副病院長 併任
    平成14年  宮崎医科大学医学部附属病院卒後臨床研修センター センター長 併任

講演のテーマ:
「宮崎医科大学における新医師臨床研修制度の
             現状と問題点」

講演要旨
平成16年度から新しい医師臨床研修制度がスタートする。これは、実に36年ぶりに行われる改革であり、昨年9月27日に厚生労働省が示した「新たな医師臨床研修制度の在り方について(案)」がもとになっている。
新しい臨床研修医制度の骨子は、研修医は卒業後2年間入局せず、卒後臨床研修センターに所属して研修を受けるもので、最初の1年間で基本科目となる、内科、外科および救急部門で研修し、小児科、産婦人科、精神科、地域保健・医療をそれぞれ必修科目として最低1か月間研修し、残りの期間は選択として研修医自身の希望にそったプログラムを作成するというものである。
また、到達目標として「行動目標」と「経験目標」が示されており、研修の終わりに第3者機構から研修医と施設の双方が評価されることになっている。このため研修医の受け入れ施設は、すべての研修医がこの到達目標を終了できるよう最善の努力をしなければならない。
宮崎医科大学附属病院では昨年11月20日に制定した宮崎医科大学医学部附属病院卒後臨床研修センター規定をもとに、卒後臨床研修プログラムを作成し、1年間に30名の定員枠で研修医の募集を行う予定である。
しかし、研修医や指導医師の給与や処遇、研修希望者の配分など多くの問題をかかえている。そのため県内の多くの施設の協力を得て、研修プログラムを進める必要がある。今後は関係機関との協力はもとより、研修医の受け入れ施設の物心両面の整備と経済的な裏付けの確保が重要なポイントになるものと考えられる。