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早産について

2017年2月 3日

インタクトサバイバル

 早産の中でも、とりわけ、妊娠22~24週頃(妊娠6~7ヵ月)に生まれてしまう成育限界ぎりぎりの未熟な赤ちゃん(体重500~800g)の治療・予後が問題になっています。このような未熟児(超低出生体重児)でも随分と助かるようにはなっていますが、後遺症無き生存率は今でも半分くらいしかありません。後遺症無き生存とは脳性麻痺・知的障害・てんかん・視力障害などのない生存のことで、インタクトサバイバル(intact survival=無傷で生き残る)と呼ばれており、未熟児医療の目標とされています。

 

早産の原因

早産の原因は非常に多岐にわたり、複雑ですが、その中でも絨(じゅう)毛膜羊膜炎が最も重要視されています。絨毛膜・羊膜は赤ちゃんを包んでいる卵膜です。病原菌が膣内から上行性に子宮口(子宮頚管)へ侵入し、卵膜に感染してしまうのです。卵膜の炎症が引き金となり、子宮収縮が起こり始め、子宮頚管が熟化(短縮し開いてしまう)したり、破水したりしてしまいます。厄介なことには子宮頚管が前触れなく開いてしまい、卵膜が風船のように膣内に出てしまう「子宮頚管無力症」という病態もあります。

 

超音波検査による子宮頚管長の計測

 こうした子宮頚管の短縮した状態をいち早く見つけ出そうとする試みがなされるようになってきました。超音波検査による子宮頚管長の計測です。子宮頚管長とは子宮の出口の長さのことです。国内外の研究によって、妊娠4~6ヵ月において子宮頚管長が3㎝未満に短縮し始めた場合、妊娠6~8ヵ月で早産を起こす可能性が高くなるという事実がわかってきました。妊娠18~22週頃に経膣超音波検査により子宮頚管長を計測する産科施設が増えています。

 

ファネリング(内子宮口の開大)

 早産しそうな初期の子宮頚管の異常として、もう一つ、内子宮口の開大(funnelingファネリング)という所見があります。子宮頚管は内子宮口から外子宮口までで、妊娠中は閉じていなければなりません。この内子宮口の部分が開き始めることがあり、その様子が超音波検査でわかります。ファネリングは絨毛膜羊膜炎や頚管無力症など、早産の初期段階の兆候であり、早めに発見できれば、早産を未然に防ぐことが可能となります。ただ、前述したように、早産の原因は他にもたくさんあり、超音波検査だけで完全に未熟児の出生を防ぐことはできません。予防手段は他にもあります。

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