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妊娠中および産後の精神的ケアの重要性

2017年2月 3日

妊娠、出産、産後の母親の心のケアに目を向ける

 待望の赤ちゃんを授かると、ほとんどの女性や夫、家族は幸せをかみしめます。しかし実際では、妊婦は日々数多くの不安と闘います。大切な子どもを授かった喜びの反面、おなかの中の子どもの発育や将来のこと、母親としてしっかり育てられるだろうか、といった複雑な心境になる方も数多くいます。

 去年、順天堂大学と東京都からショッキングな報告がなされました。東京23区では、自殺で亡くなる妊婦・出産後間もない産婦は、疾病で亡くなる場合より1.5倍多いというものです。実際に自殺に追い込まれるケースは氷山の一角で、少なからず精神的に追い込まれる方々は相当数いるものと推察されます。

 筆者が実際の診療でインタビューした方々は、ほとんどが大なり小なり悩みを抱えていました。精神的に追い込まれ、自分のおなかを痛めて産んだ子どもが愛おしく思えないという方もいます。報告からは、妊娠中の自殺も多く、妊娠・産後の期間を通して産婦人科医療機関の役割は大きいといえます。厚労省も産後ケアを推進する指針を打ち出しており、神奈川県や鹿児島県では、産後ケアに対して補助金を捻出している自治体もあります。現在、多くの自治体で積極的な取り組みがなされており、厚労省も推進していますが、まだまだ十分とはいえません。

 また、母体のみをケアしても夫や家族を含めた周囲がその重要性を理解しなければ、形骸化してしまいます。夫をはじめとし、双方の両親とともに取り組む必要があります。「わが身に変えても」と思えるほど大切な新しい命を心穏やかに受け入れ、そして育児の喜びを心の底から実感してほしいです。

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