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ホーム > 医療の窓 > 2009年2月号

<食道の病気について>

食道の病気には下記のような疾患が主にあります。
 ・ 食道がん           ・ 逆流性食道炎    ・ 食道アカラジア 
 ・ 食道裂孔ヘルニア     ・ 食道静脈瘤     ・ 食道憩室
 ・ マロリー・ワイス症候群  ・パレット食道      ・食道良性腫瘍
 ・ 突発性食道破裂
食道の働き

  食道は、長さは約25cmののど〈咽頭〉と胃を結んでいる臓器で、口から入った食物や液体を胃まで運ぶための輸送管で、ぜん動運動や食道下端にある下部食道括約筋によって胃の中の酸や食物が逆流しないように防止しており、ただ、食道に消化・吸収の働きはありません。食道の蠕動には、第一次蠕動波、第二次蠕動波、第三次蠕動波があり、 食物は主として第一次蠕動波によってさらに奥へと運ばれます。第三次蠕動波は、正常な食道にはみられない異常な蠕動運動で、逆流性食道炎などで生じます。
食道の病気の主な症状
   つかえ感や胸やけ、しみる感じ、胸痛などの症状が多くみられます。
こんな症状に注意!
   ・朝起きた時に胸やけがしますか?
   ・食事時に飲食物が胸につかえるような感じがありますか?
   ・胸のあたりが痛みますか?
   ・慌てて多くを食べると、吐いてしまうことはありますか?
   ・胃の切除手術を受けたことはありますか?
   ・肥満傾向はありますか?
食物の通り道に起こるさまざまな疾患
蠕動運動に異常が発生したり、食道が狭窄して蠕動運動が妨げられると、つかえ感を認めたりします。また、食道粘膜にびらんや潰瘍が生じた場合は、胸やけや物を飲み込んだときにしみるような感じがします。食道アカラシア、食道裂孔ヘルニア、逆流性食道炎、食道憩室、平滑筋腫といった食道の良性疾患による症状は、食道がんと区別しにくいことが多く、また、食道がんを合併する場合もあるので、つかえ感、胸やけといった症状が現れたら、早めに消化器の専門医の診察を受けましょう。
検査と診断
 食道の病気が疑われるときは、上部消化管X線造影検査上部消化管内視鏡検査が行われます。X線造影検査では、食道の運動の状態、胃の内容物の逆流の有無、狭窄の有無や部位などが判断出来ます。食道炎の重症度の判定、食道がんとの鑑別、がんの早期発見のためには併せて内視鏡検査が必要です。内視鏡検査は食道粘膜の状態を調べるのに適しており、食道炎による粘膜の変化、潰瘍や狭窄の有無とその程度のほか、病変が悪性か良性であるか等が判ります。がんとの鑑別のためには粘膜の一部を採取して顕微鏡で調べる生検が行われます。他に、必要に応じて食道内圧測定、PH測定が行われることがあります。食道内圧測定は、下部食道括約帯のしまり具合や食道の運動を調べる検査で、食道アカラシアの診断に不可欠です。PH測定では、胃液の逆流の間隔や回数や十二指腸から消化液の逆流の有無などの判定が出来ます。
治療
主に食事指導や食後の体位などと薬物療法で軽快するのがほとんどですが、手術が必要なこともあります。治療法はそれぞれの病気によって異なります。
 胃液が食道に逆流すると、病気の発症や悪化を招くので、胃液の逆流を起さないように工夫することが大切となります。睡眠時は、上半身をやや高くした姿勢で寝るように心掛け、食後すぐに横になると逆流を起しやすいので、食後2〜3時間以降に就寝すると逆流を予防出来ます。また、肥満ぎみの人は腹圧が増し、逆流が起こりやすくなるので減量に心掛けましょう。食事内容にも消化が良くのどごしがよいものをよく噛んで摂取するように心掛けましょう。

                                                     大岐医院  大岐照彦










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