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ホーム > 医療の窓 > 2009年5月号

関節リウマチのお話

 リウマチと言う言葉を耳にされると指がとんでもなく変形しかわいそうで全然よくならない病気と認識されている方が多いのではないでしょうか。
これから関節リウマチの簡単な症状や検査、治療、最近の話題についてお話ししたいと思います。
関節リウマチは30代から50代の方が好発年齢で約9割が女性に起こります。
症状としては朝のこわばり(朝起きてすぐにギューと握る事が困難な状態)や色々な関節の腫れや痛みが主体の疾患です。手指から起こる事が多いのですが肩や膝が初発の場合も多々あり、時々ですが足の裏から起こりなかなか診断がつかない場合もあります。3関節以上に腫れや痛みの症状があればかなり関節リウマチの確立が高くなります。
リウマチの診断は診察、血液検査、疼痛関節のレントゲン写真、時にMRIで総合的に行います。血液検査にはリウマチ因子定量、感度の良いMMP-3、抗CCP抗体、早期リウマチに特異的と言われている抗ガラクトース欠損IgG抗体などがありこれらのいずれかが90%以上の人に陽性となります。
他には病勢をみる血液沈降速度(血沈)やCRPも同時に測定します。レントゲン写真では骨表面の変化、一部が欠損していなか、関節と関節の隙間が狭くなってないか等を調べリウマチの進行段階を判定します。
診断がつきにくい場合は症状のある関節のMRI撮影で滑膜の状態を調べ診断します。治療は抗リウマチ薬、解熱鎮痛薬、免疫抑制剤、場合によってはステロイド剤を併用する時もあります。病態が複雑なためそれぞれの薬剤を組み合わせて飲んでもらう事が多いのも事実です。治療はどんな病気でも早期発見早期治療ですが
リウマチに関しても同様で初発から2年以内に治療を開始が鉄則となっています。症状が軽いからと言って決して解熱鎮痛剤で様子をみる事はしません。早めの治療で変形や機能障害を防止する目的がありますから。
最近の話題は2003年に新しく認可された生物学的製剤の登場です。今までにないかなり効果のある薬剤(注射)です。当院でも投与した患者さんの中に肘の曲りが悪く20年間自分の手で顔を洗った事がなかった人ができるようになったり、まったくといっていいくらい痛みが消えた人など私自身が驚いたような患者さんもいらっしゃいます。
ただ難点はいくつかあります。まず、非常に高価であること、結核等の既往があると使用できないこと、点滴時間が長いものもあること、抗リウマチ薬の一つであるメソトレキサートを併用しなくては効果の薄い場合があることなどいくつか問題点も指摘されています。
関節リウマチの治療は劇的に変わっています。完全に治癒できるとは言えませんが、少なくとも関節の変形はかなりの確率で防げるようになって来ています。
 一人で悩まず一度ご相談下さい。
                                                   松山医院
                                                     松山 幹太郎







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