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月経について

女性の健康バロメーター
自分の状態を再確認

 みなさんは、現在、子育てにも、仕事にも、忙しい毎日を、頑張って過ごしているのではないかと思います。忙しいからといって自分の“カラダ”のことを後回しにしていませんか? 改めて自分の月経について考えてみませんか。

 読者の皆さんにお尋ねします。まず、最後に月経が始まったのはいつからですか。毎月月経はきていますか。順調ですか。不順ですか。月経は、何日間で終わりますか。3~7日で終わりますか。月経量は、多く感じますか、少なく感じますか。月経痛は、我慢できるくらいですか、きついですか、あるいは寝込むくらいきついですか。痛み止めを飲みますか、飲んで効いていますか、効いていませんか。

 この内容は、実は、来院された時に問診上確認させていただく内容です。つまり、月経不順ならば、妊娠の可能性の有無のことも考えたうえで、女性ホルモンのバランスが不安定だからなのか、あるいは、月経ではなく、実は不正出血かもしれないということを考えるので、子宮頸(けい)がん検診を受けてますか、と確認します。月経量が多く感じるということであれば、子宮筋腫の有無を、月経痛が激しく、痛み止めが効かないということであれば、月経困難症として子宮内膜症等について検査をします。

先々を健康に過ごすために
自分の”カラダ“に関心を!

 現代の女性は一生のうちに出産する子どもの数は1~2人と、昔の人と比べ少ないため、実は月経回数が多くなり、さまざまな婦人科疾患が増えてきました。日本の女性の平均寿命は87歳です。まだまだ先の話だと思われるかもしれませんが、実は、思春期を過ぎた性成熟期をいかに上手に過ごしていくかということが、いずれ迎える更年期から老年期をより健康に過ごすための大切な時期と考えます。

 そのためにも、日頃から、自分の“カラダ”に関心を持つこと、産婦人科のかかりつけ医を持つこと、そして女性が健康であり元気であることが大切です。それが家族にとっても、また、社会にとっても大きな利益をもたらすことになると考えています。