専門医共通講習会について

 

【新専門医制度について】

1.これまでの経緯

 これまで、医師の専門性に係る評価・認定については、各領域の学会が独自の方針で運用してきましたが、国民への分かりやすさと専門医の質を一定とすることを目的に、2018年4月より、第三者機関「日本専門医機構」による運営が開始されました。

 

2.制度概要

1)日本専門医機構が認定する専門医(以下、機構専門医)へは、学会専門医の更新年にしか移行できません。

2)専門医資格は認定後に5年ごとの更新が必要となり、専門医更新審査には下記のものが含まれます。

(1)勤務実態の自己申告
(2)診療実績の証明
(3)専門医共通講習
(4)領域講習
(5)学術業績・診療以外の活動実績
(6)単位(クレジット)取得

その他制度についての詳細につきましては、日本専門医機構および各所属学会にお問い合わせください。

 

3.専門医共通講習単位について

更新に必要な単位は5年間で3~10単位(学会により異なる)となり、うち必修単位を3単位以上含むことが求められます。専門医共通講習は各学会、基幹・連携施設のほか、都道府県医師会が開催することができ、主催者は日本専門医機構へ単位申請を行います。

項 目

取得単位

i) 診療実績の証明

最小5単位、最大10単位

ii) 専門医共通講習

最小3単位、最大10単位

(このうち3 単位は必修講習)

iii) 領域講習

最小20単位*

iv) 学術業績・診療以外の活動実績

0~10単位*

*各基本領域学会の特性を考慮して、単位が合計50 単位となるように調整可能

 

4.専門医共通講習 単位について

1)必修単位:医療倫理(研究倫理含む,cc2,3)、感染対策(cc8)、医療安全(cc7)

2)その他単位:医療制度と法律(cc6)、地域医療(cc12)、医療福祉制度(cc13)、医療経済(保険医療等, cc6)、臨床研究・臨床試験(cc3)、両立支援(治療と仕事,cc5)、災害医療(CC14)

 

5.各学会の対応について

日本専門医機構の最新の「日本専門医制度概報」をご確認ください。