令和7年1月号 年頭所感
昨年も多くのでき事がありました。初日に能登半島地震で大きな被害が出ました。宮崎でも冬と夏には大きな揺れがありました。台風・竜巻襲来もあり,全国で大雨による被害も続発しました。自然災害は規模が大きくなっているようです。コロナは終息しないままで,インフルエンザなどの他の感染症も流行しています。鳥インフルエンザや豚熱も発生しています。ウクライナや中東では戦火が続いており,日本近辺でもきな臭い雰囲気が漂っています。このような際の災害医療としてJMAT派遣などの体制ができていますが,それを支えるためには日常の地域医療の充実とゆとりが最重要です。夏にはパリ・オリンピック,パラリンピックが開催されアスリートの活躍に一喜一憂しました。円安,対外収支のアンバランスなどで,頭脳優秀集団である財務省や日銀の専門家でも対応に苦慮しているようです。我国に多大な影響を与える米国ではトランプ大統領が再登板します。
日医では松本執行部が二期目となりました。今回の診療報酬改定は日医の努力もあり,プラス0.88%でしたが,さまざまな加算で成り立っており実質的にはマイナス改定ともいわれています。医療人材の確保には処遇改善が必要です。しかし,今回の改定程度では物価高騰もあり,とても対応できません。私たちが無駄を省く努力をしても,基本が医療費削減政策では国民の健康を守ることができません。政府にもさまざまな言い分はあっても国民にとって最も大事なものは命です。
それを決めた政府も混沌とした中で石破首相となりました。期待された新内閣の元で直ちに衆議院解散・選挙があり,与党の過半数割れとなる大敗で困難な政局運営が求められています。いずれにしても与野党が力を合わせて希望の持てる日本を築いて欲しいものです。
11月には全国並びに九州学校保健・学校医大会が50年ぶりに宮崎市で開催されました。日医・松本会長を始め,全国から多くの都道府県医師会長並びに河野宮崎県知事,清山宮崎市長や多数の御来賓にも出席していただき,盛会の内に終えることができました。特別講演の久世様や懇親会を盛り上げていただいた米良様並びにフラダンスの子どもさん方には大変お世話になりました。県医事務局のスタッフには通常業務に加えて限られた人員で多忙な作業をお願いしました。会員の皆様にも多数参加していただきました。各方面に感謝申し上げます。
本年は参議院選挙も大阪万博もあり忙しくなりそうですが,皆様にとりまして輝かしい年であることを祈念いたします。本年もよろしくお願いいたします。
令和7年1月号